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ニフェジピンCR錠を粉砕して服用してもいいですか?

結論から言うと、ニフェジピンCR錠は粉砕できません。ニフェジピンCR錠は徐放性製剤であり、薬の成分が体内で時間をかけてゆっくりと溶け出すように特殊な加工が施されています。

そんな徐放性製剤を割ったり粉砕したりするとどうなるのでしょう? 試しに下の錠剤をクリックしてみてください。

▼ 錠剤をクリックして、中の構造を見てみましょう

核(有効成分)
徐放マトリックス(ゆっくり溶け出す基剤)
フィルムコーティング(胃や腸を守る膜)

クリックで割ってみる

このように粉砕したり噛み砕いたりすると、薬の放出を制御する構造が破壊されてしまいます。では構造が破壊されるとどうなるのでしょうか? 次は、下のボタンを切り替えてみて血中濃度(体のなかの薬の濃度)の推移を確認してみてください。

模式グラフ — 仕組みのイメージ

ニフェジピンCR錠を砕いたとき、何が起きる?

ボタンを切り替えると、血中濃度の推移が変わります。

24時間にわたってなだらかに血中濃度が保たれます。血圧もゆるやかにコントロールされます。
⚠️

経鼻栄養チューブから投与する際に錠剤を砕いてしまい、投与からおよそ1時間後に血圧が80mmHg台まで下がった事例が報告されています。

出典:日本医療機能評価機構 医療安全情報 No.158「徐放性製剤の粉砕投与」(2020年)

※ グラフは仕組みを理解するための模式的なイメージです。実際の薬物動態試験データではありません。

このグラフのように、徐放性製剤を粉砕したり噛み砕いたりすると薬の放出を制御する構造が破壊されて、本来であれば1日かけて徐々に吸収されるべき成分が一気に体内に吸収されてしまいます。これによって血中の薬の濃度が急激に上昇し、過度の血圧低下(低血圧)や、それに伴う激しい頭痛、めまい、急激な心拍数の増加(反射性頻脈)といった重篤な副作用を引き起こす危険性があります。


実際に、経鼻栄養チューブから投与する際にニフェジピンCR錠を砕いてしまい、投与からおよそ1時間後に血圧が80mmHg台まで下がった事例などが報告されています1)

そのため、錠剤が大きくて飲み込みにくいなどの理由で粉砕を希望される場合であっても、自己判断で粉砕して服用するのは大変危険です。必ず主治医や薬剤師にご相談ください。粉砕が可能な他の高血圧治療薬(散剤やOD錠など)への変更などを検討します。

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参考文献

〔1〕 医療安全情報 No.158「徐放性製剤の粉砕投与」https://www.med-safe.jp/pdf/med-safe_158.pdf

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